睡眠の質改善

目次

睡眠とは

 睡眠とは「周期的に繰り返す意識を喪失する生理的な状態」と表されます。

 

睡眠と気絶や失神との違いは、睡眠は意識が失われていても、外からの刺激で比較的簡単に覚醒するかの違いです。

 

また、睡眠の状態は身体の活動状態によって、レム睡眠とノンレム睡眠の二つに大別されます。

睡眠の役割

疲労回復

 寝入りばなに多く分泌されるのが成長ホルモンです。          

これが筋肉、骨、内臓、皮膚などのダメージを修復し、疲労回復に導く重要なホルモンです。

 

次に増えるのがメラトニンです。                   

 

メラトニンにはとても強力な抗酸化作用があるため、睡眠中に活性酸素を除去し毛細血管の劣化と身体の酸化を防いでくれます。そのため、がんや老化を抑えるはたらきがあります。

 

そして、最後に起床前から日中の活動に備えて増えるのが腎臓の上に存在している副腎という臓器から分泌されるコルチゾールです。

 

夜眠りについた時には分泌量が少なかったコルチゾールが、少しずつ分泌量を増やしていき血糖値が上昇して身体は活動しやすい状態となります。

脳のゴミ(老廃物)を洗い流し、記憶の整理をする

 脳は、活動中に学習した記憶を整理して必要な情報を定着させます。

 

また、不要なもの(老廃物)を脳脊髄液中に排泄して(グリンパティック系)脳を良い状態に保っています。その老廃物のひとつのアミロイドβ(ベータ)というタンパク質が脳に徐々に蓄積することで脳の神経細胞が酸化してアルツハイマー型認知症を発症すると考えられています。

 

つまり睡眠不足になると認知症発症のリスクが高まるのです。

自律神経のバランスを整える

 自律神経には活動モードの「交感神経」とリラックス・回復モードの「副交感神経」があり、常に上昇、低下を繰り返しています。
 
 
 
日中は交感神経が優位になり、夜間は副交感神経が優位となります。
 
 
 
睡眠中は副交感神経が優位で心身共にリラックスモードとなり、血圧や心拍数、呼吸数、体温が低下し代謝も低下します。
 
 
 
交感神経優位の状態が長くなると睡眠の質が悪くなり、身体の疲れが取れづらくなることで不調を来します。
 

免疫力を向上

 
 免疫システムの主力として感染やがん細胞に立ち向かうTリンパ球の活動は夜間に活発になります。
 
 
 
睡眠前から睡眠期前半にかけて多く分泌されるメラトニンは胸腺に作用してTリンパ球をたくさん作らせるため、十分な睡眠を取れていないと免疫システムも十分な威力を発揮できなくなります。
 
ある研究によると徹夜をするとリンパ球の比率が10%下がり顆粒球の比率が10%上がったという結果もあるようです。
 
 
 
私達の身体を守る免役は白血球が担っています。
 
 
 
白血球は顆粒球(好中球、好塩基球、好酸球)・リンパ球(B細胞、T細胞、NK細胞)・単球(マクロファージ)に大別されます。
 
 
 
自律神経の交感神経が過剰になると顆粒球が増えます。顆粒球は異物を貪食し、自らが発生させた活性酸素によってそれを殺します。
 
 
 
しかし、活性酸素は増えすぎると色々と悪い影響を与えます。
 
 
 
その一つとして、がんの発生・転移・再発に大きく係わっていることが知られています。また、顆粒球はサイトカインを産生し、過剰に産生された場合には組織を障害することや、さらには過剰な顆粒球(=好中球)はリンパ球の働きを抑制すると言われています。
 
交感神経優位だと顆粒球が増え、副交感神経優位だとリンパ球が増えます。
 
ある研究によると徹夜をするとリンパ球の比率が10%下がり顆粒球の比率が10%上がったという結果もあるようです。
 
睡眠は自律神経のバランスを整え身体を守る免疫活動に大きく関係しています。
 
 

食欲を調節し、肥満を予防する

 睡眠不足は食欲の調整をしているホルモン分泌に影響を与えます。
 
 
睡眠不足になると食欲を抑制するレプチンというホルモンが減少して、逆に食欲を増すグレリンというホルモンが増えます。
 
 
そのため空腹感が強くなりいつもより余計に食べ過ぎてしまう傾向になります。
 
 

レム睡眠とノンレム睡眠

 人の眠りには、レム睡眠とノンレム睡眠という2つの眠りがあります。

 

一般的にレム睡眠が浅い眠り、ノンレム睡眠が深い睡眠と認識されていると思われますが実際にはそうではなくそれぞれに重要な役割があると考えられています。

 

レム睡眠は「身体の睡眠」、ノンレム睡眠は「脳の睡眠」と考えられていてどちらも重要な役割を担っています。

 

眠りにつくと、初めにノンレム睡眠が現れ、眠りが時間とともに段々と深くなり、深いノンレム睡眠状態がしばらく続きます。

 

その後、眠りが浅くなっていき、1回目のレム睡眠へと移行します。入眠後から最初のレム睡眠がやってくる時間はおよそ90分といわれています。

 

このレム睡眠とノンレム睡眠が交代で現れるという、およそ90分の睡眠サイクルが起床するまでに何度か繰り返され、サイクルが繰り返されるごとにノンレム睡眠の間隔が短く、反対にレム睡眠の間隔が長くなっていくのが一般的な睡眠リズムといわれています。

 

一般的な人の睡眠時間である6〜8時間の睡眠では、4~5回の睡眠サイクルが起きていることになります。

 

また、理想的な睡眠時間は人それぞれのため具体的な数値が存在しないのですが起床時の熟眠感(すっきり起きれる、深くねむれた!ぐっすり寝た!という実感)、日中に眠くならない、倦怠感がない、などがひとつの目安になると考えられます。(睡眠の質の向上

 

そのためには個人差があるものの、おおよそ7~9時間の睡眠が必要ではないかと思われます。

睡眠の質を改善する方法

日常生活を見直す

 
①規則正しい生活をする
 
人間の体には、生命活動を営むための「体内時計」が備わっています。体内時計は、朝の光を浴びるとリセットされ、1日24時間のリズムに体を合わせていきます。
 
この体内時計のリズムに合わせて規則正しい生活を送っていれば、夜になると自然と睡眠の準備が整い、質の高い眠りを得られます。
 
 
 
②睡眠のリズムを整える
 
規則正しい睡眠リズムを保つことが重要です。
毎晩同じ時間に寝ることで、体内時計が調整され、睡眠の質が向上します。
 
 
③リラックスする時間を確保する
 
睡眠前にリラックスする時間を設けることが、より良い睡眠を促します。ストレスや刺激的な活動を避け、リラックスする方法を見つけることで副交感神経が優位になります。
 
 
④適切な運動をする
 
適度な運動は健康的な睡眠の促進に役立ちます。体をリフレッシュさせ、ストレスを軽減し、体温を上昇させ、睡眠を促します。
 
 
⑤食事や飲み物に気を配る
 
カフェインやアルコールは交感神経が優位になりやすくなるため睡眠を妨げる可能性があります。
 
特にアルコールに関しては少量ではさほど影響がないと思われますが、多量摂取では寝つきは良くなりますが交感神経が刺激されるため睡眠の質は低下します。
また就寝前には摂取しないようにすることが重要です。
 

当院の治療

❶一本鍼治療で筋緊張をゆるめる
 
❷脳疲労の回復
(プラズマローゲン)

❶一本鍼治療で筋緊張をゆるめる

 首、肩、背中の筋肉の緊張(コリ)があると自律神経の交感神経が優位になると考えられるため寝つきや睡眠の質が低下するのでは、と考えております。

 

当院での一本鍼治療を受けて頂いた患者様にお話を伺うとほとんどの方から「治療した晩はすごくよく眠れた」という声を頂きます。

 

これはおそらく一本鍼治療で筋緊張が緩む(特に首・肩・背中)ことで交感神経優位の状態が副交感神経優位に切り替わることでおこる反応だと考えられます。

 

上述しました日常生活を実施した上で一本鍼治療を行うことが質の良い睡眠を得るために非常に有効だと考えられます。

一本鍼治療については➡こちらへ

❷脳疲労の回復(プラズマローゲン)

「脳疲労」とは「脳が疲れた状態」です。

これは筋肉を使いすぎると筋肉疲労が起こるのと同じ理屈です。

人間の脳は

①知性、理性(理性、論理、抑制)の中枢である

          「大脳新皮質」

②本能・情動(喜怒哀楽)の中枢である

          「大脳辺縁系」

③自律神経(視床下部)の中枢である

          「間脳」

の3つの関係性で成り立っています。

 

通常は、①と②が対等に働いて、バランスを取りながら生体をうまくコントロールします。

 

ところが、生活する上でどうしてもそのバランスを崩さなければいけない場面というのが人それぞれあります。

 

 例えば、「明日までにこの仕事を仕上げなければならない」本能ではやりたくない、帰りたい、と思いますが、理性で本能を抑えて残業し仕事をします。

 

これは脳にとって多大なストレスになります。毎日が残業で、それが何ヶ月も続くと本能が抑圧されバランスが崩れたままになり脳が疲弊してしまいます。

 

そしてこの2つの要因が重なると「脳疲労」が重症化しやすくなります。

仕事を終えてヘトヘトで家に帰る(脳の過度な情報処理)。

眠たい、休みたいけど食事の支度や掃除洗濯をしないといけない(理性で本能を抑圧)。

 

そんな毎日を過ごしていると、ふと何もかもが嫌になったり、毎日が満足できず夜更かししたり、ストレス解消として暴飲暴食をしたりします。

この状態が脳疲労です。

また、脳疲労に伴い交感神経/副交感神経のバランスが崩れ、交感神経系の過緊張状態に陥ることがわかっています。

 

脳疲労は脳細胞内(ペルオキシソーム)で製造されているプラズマローゲンの消耗を強めるため血液中のプラズマローゲン量が減少します。

 

プラズマローゲンにはアミロイドβたんぱく質を分解して蓄積を抑える効果があるので、プラズマローゲンを摂ることで睡眠改善や認知症予防・改善効果が期待できます。

 

当院でも実際にプラズマローゲンを摂取することで睡眠の質が良くなったという声を多く頂きます。

 

プラズマローゲンはサプリメントにて補給することが可能です。

 

プラズマローゲンについてはこちらへ

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初回 15640円(税込)
     


         

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院長 合木英彦

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