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突発性難聴
急性障害型低音性難聴

目次

概要

突発性難聴

ある日突然、片耳の聞こえが急激に低下する病気です。

 

・低音〜高音まで広く聞こえにくくなる

・耳鳴りを伴うことが多い

・めまいを伴うことがある(ある場合は重症傾向)

・自然回復しにくい

 

音をうまく感じ取れない難聴(感音難聴)のうち原因がはっきりしないものの総称で、幅広い年代に起こりますが、特に働き盛りの40~60歳代に多くみられます。

 

前日は問題なかったにもかかわらず、朝起きてテレビをつけたら音が聞こえにくい、電話の音が急に聞こえなくなるなど、前触れなく突然に起こることがあります。

 

聞こえにくさは人によって異なり、まったく聞こえなくなる人もいれば、高音だけが聞こえなくなる人もいます。後者では、日常会話に必要な音は聞こえているため、難聴に気づくのが遅れてしまいがちです。

 

聴力が改善したり、悪化したりを繰り返すといった症状の波はありません。

 

また、難聴の発生と前後して、耳閉感(耳が詰まった感じ)や耳鳴り、めまい、吐き気などを伴うケースも多く、耳鳴りで受診したら突発性難聴だったという人もいます。

 

難聴やめまいが起こるのは1度だけで、メニエール病のように繰り返すことはありません。

Panasonicより引用

聴力の見方

低音性難聴

低い音だけが急に聞こえにくくなる病気です。

 

・「ゴー」「ブーン」など低音の耳鳴り

・耳の詰まり感・圧迫感が強い

・会話は比較的聞き取れることが多い

・めまいは基本的にない

・繰り返しやすい(再発)

 

若い人に多いと言われていましたが50代、60代、高齢者の方にも増えているようです。

 

耳のつまり感、難聴、耳鳴り、めまい、自分の声が反響する、耳に水が入っている感じ、聞こえ方が過敏になる、などがあります。

 

片側もしくは両耳に出る場合もあります。

原因

突発性難聴

・内耳の血流障害

・強いストレス

・自律神経の乱れ

・ウイルス感染(*単純ヘルペスウイルス)

*単純ヘルペスウイルス・・・

1型 くちびるや顔面などの上半身にできる痛みを伴う水膨れ   

2型 性器を中心とした下半身にできる痛みを伴う水膨れ

 

重要ポイント発症後すぐの治療が非常に重要

(発症から1〜2週間以内)

低音性難聴

・内耳のリンパ液バランスの乱れ

・自律神経の乱れ

・ストレス

・睡眠不足

・疲労

重要ポイント➡比較的回復しやすいが、再発・慢性化しやすい

比較表

項目    突発性難聴     急性低音型難聴

発症    突然        比較的急

聴力低下 高音〜低音すべて  低音のみ

耳鳴り   多い        低音の耳鳴り

耳閉感   あり        強い

めまい   あることがある   ほぼない

回復    回復しにくい    回復しやすい

再発    少ない       多い

自律神経/首肩の筋緊張と難聴の関係

なぜ「耳の病気」に首や自律神経が関係するのか

耳(内耳・蝸牛)は、全身の中でも特に血流変化と自律神経の影響を受けやすい器官です。

内耳の動脈は非常に細く*側副血行路が乏しく血流が少し低下するだけでも、聴覚細胞は機能低下を起こすと考えられています。

そしてその血流調整を担っているのが自律神経です。

*側副血行路・・・血管が細くなったり、流れにくくなったときに、代わりに血液が通る「別ルート」のこと。工事中の道路を避けるための「迂回路(うかいろ)」。

 

自律神経が乱れると何が起こるか

ストレス、過労、睡眠不足が続くと交感神経が優位となり血管が収縮しやすくなるため、その結果内耳への血流が不安定になると考えられています。

 

首・肩の緊張が耳に影響する理由(超重要)

首・肩の筋肉は、脳・内耳へ向かう血管と神経の通り道です。

特に重要なのは後頭下筋群、斜角筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋上部です。

これらが強く緊張すると、椎骨動脈・内頸動脈系の血流低下、頸部交感神経の過緊張、脳幹・前庭蝸牛神経系への影響が生じます。

 

➡「首肩の筋肉がこる → 自律神経が乱れる → 耳の血流が落ちる」

という悪循環が形成されます。

つまり薬の効果を最大限に発揮させるためには自律神経を整えることが先決ということになります。

治療

西洋医学的治療

突発性難聴
 
 
発症後できるだけ早く治療を開始することが大変重要です。
 
 
 ステロイド療法
 
 
目的・・・内耳の炎症抑制(炎症を鎮める)
     浮腫軽減(むくみの軽減)
     内耳血流改善(耳の中の血流改善)
 
 
その方法は 内服(外来)
      点滴(中等度〜重症)
      入院での加療(重症例)
 
 
 
血流改善薬
 
内耳の血流のサポートとして使用
 
 
・プロスタグランジン製剤
血管を開き血流を改善し組織に酸素や栄養を届けやすくする薬)
 
 
薬で血管を“広げる”方向に働きますが、交感神経が強く緊張したままだと効果が十分に出にくい。
  
一本鍼治療で筋緊張が↓で交感神経↓副交感神経↑の状態にすることで血流↑して薬がより効きやすくなる
 
 
末梢循環改善薬
(①ATP製剤、②ニコチン酸誘導体)
体のすみずみまで血液を流れやすくする薬)
 
 
①ATP製剤
 
末梢循環の改善「動くための燃料」を補うイメージ
 
 
ATPが分解される過程で、血管拡張作用、微小循環の改善が起こり、内耳などの細い血管の血流をサポートします。
 
  
神経・細胞代謝の補助聴覚細胞、聴神経はエネルギー消費が激しい組織です。
 
 
ATP製剤は血流と代謝を助ける薬ですが、交感神経が過緊張だと
血管は開きにくくATPの利用効率も下がるため自律神経が整って  
初めて“活きる”薬です。
 
 
ニコチン酸誘導体
ビタミンB群(ナイアシン)の一種)
 
 
血管を広げて末梢の血流を改善する薬で内耳の循環をサポートする
 
 
 
*❷❸の薬は「治す薬」ではなく「治療環境を整える薬」になります。具体的には主役ではなくステロイド治療の補助という役割となります。
 
 
❹ ステロイド鼓室内注入療法
 
 
全身投与で効果が乏しい場合や全身投与が難しい場合(糖尿病など)に行います。
 
特徴としては
 
内耳へ直接薬剤を届ける
 
・全身副作用が少ない
 
 
 
❺高気圧酸素療法(HBO)
 
目的は内耳への酸素供給改善
 
適応は重症例の場合や発症早期で他治療と併用されることがあります。
 
 
❻入院治療が選択されるケース
 
・高度の難聴
 
・激しいめまいを伴う
 
・発症から時間が経っていない重症例
 
・社会的背景で安静が保てない場合
 
 
 
 ★急性低音型感音難聴の特徴的治療
 
・利尿薬(内リンパ水腫対策)
 
・ステロイド(症状により使用)
 
 
 
❼最後に治療経過の評価(経過観察)
 
・聴力検査(純音聴力)
 
・改善・不変・悪化の判定
 
・通常、1〜3か月で予後がほぼ固定(症状固定)
 
 
 
❽患者指導
 
・十分な安静と睡眠
 
・強いストレスを回避(解消)する
 
・カフェイン・アルコール過多を控える
 
 
以上で西洋医学的な診察(診療)は終了となります。

当院の考え方

西洋医学的治療をメインに補完的に一本鍼治療を行っていきます。一本鍼治療は、体の中で強くこわばっている筋肉(コリ)に、直接刺激を与えて最大限ゆるめていく治療法です。

 

突発性難聴の方は、首・肩・背中まわりに強い緊張が続いていることが多く、(他には睡眠不足、ストレス過多)その状態が続くと血のめぐりや自律神経の働きが乱れやすくなり、体が回復しにくい状態になっています。

 

一本鍼でそれらの緊張をゆるめて、体が「力を抜いていい状態」に戻るきっかけを作ります。

 

その結果

 

❶首・頭部周囲の循環環境が整いやすくなる

❷薬物治療が行われている場合、薬が作用しやすい身体条件に整う

❸自律神経の過剰な緊張が落ち着き、身体が回復方向に向かいやすくなる

❹深くて質の良い睡眠が得られる

 

また、「治すために強く刺激する治療」ではなく、身体が本来持っている調整力を邪魔している緊張を取り除くための治療です。

 

つまり一本鍼治療は、「耳を直接治すのではなく、耳が回復しやすい身体の状態を整えるための治療」という位置づけになります。

 

また、一本鍼治療と共にスーパーライザーEXを行うとより効果的です。

当院のスーパーライザーEXは最新型で旧型(2200型)よりも出力、照射深度がとても優れているため非常に高い効果を発揮します。

 

スーパーライザーEX照射(3点照射*)をすることで細胞増殖の増加、内耳血流の改善、有毛細胞のミトコンドリアの活性化が期待できます。

*3点に照射

❶乳様突起(耳たぶの後ろ)

❷外耳道(耳の穴)

❸星状神経節(首の前側左右)

 

❶❷は横向き姿勢にて同時に5分照射

❸は仰向け姿勢にて左右同時に5分照射

*両側の場合は80分コースにて行います

 

星状神経節は交感神経が集中した器官で頭、顔、肩、首などの血流を調整しています。 ここにスーパーライザーEXを照射すると交感神経が低下して、副交感神経が優位になります。

その結果、脳の血流が向上し、脳にある視床下部の機能を正常化し、自律神経・ホルモン分泌・免疫力(抵抗力)のバランスを整え、全身の血流が促進されます。

スーパーライザーEXについてはこちらから

 

★治療期間について

あらかじめ「◯週間で治ります」と決めることができません。なぜなら突発性難聴は、回復の早さや形に個人差が大きい病気だからです。

まずは 数回(2〜4回程度) 行い体の反応や変化を一緒に確認します

この段階で、首や肩の緊張が抜けやすくなっているか、睡眠や体の疲れ方に変化があるか、耳の症状が「固定」ではなく「変化」が起こっているかを見ていきます。

 

目安としては最初の1か月は週1回のペースが理想です。

 

その後回復が進んでいる場合や体が良い方向に向かっているときは、通院の間隔をあける、回数を減らす、日常生活で様子を見るといった形に早めに切り替えていきます。

 

一本鍼治療は、ずっと続けるための治療ではなく体が自分で整えられる状態に戻ったら終了する治療です。

 

おおよそ全体の治療期間としては3ヶ月〜5ヶ月を見込んでいます。

ごあいさつ

院長 合木英彦

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