置鍼(シール鍼)には、
①鍼が付いているもの(パイオネックス)
②ツボを刺激することができる粒状の金属が付いているもの(銀粒)
の2種類あります。
①鍼が付いているタイプ(パイオネックス)は、
円形のシールの中央部分に長さが0.3mm~1.5mmのごく短い鍼が付いている円皮鍼です。
②鍼を使っていないタイプ(銀粒)は、
円形のシールの真ん中にツボを持続的に刺激するための特殊な金属の粒が付いています。
貼ることでツボが刺激され、ハリ治療と同じような効果を期待できます。
円皮鍼は長さが短いとはいえ刺さる部分がありますから、使用することでごく浅い位置に鍼が刺さったままの状態を維持することができます。
ハリ治療の効果を得ながら、作業をすることも可能なので、忙しい人に向いていると言えます。
ハリ治療の目的はコリができている筋肉の深い部分に直接働きかけ、自然治癒力によって
血流を集中させることと不快な症状を解消させることです。
しかし、シール鍼は鍼という名前が付いていても、ごく短い鍼しかついていないため、深い部分へのアプローチには使えません。
ですから、シール鍼でコリの症状を緩和するというのであれば、
不快な症状の解消ということになります。
ツボを刺激することによって、血行を促したり自律神経のバランスを整えたりするのがシール鍼の目的です。
血行不良によって起こっているコリだけでなく、精神的なストレスなど過度の緊張感から起こっているコリにも効果を期待できます。